読者さんから頂いたお話 ━ テレビの仕事の場合

投稿日: 2016年11月30日
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先日のメルマガに対して興味深い返事を頂きました。相手は放送関係の仕事をしているのですが、

我々放送人(中略)基本的には「できるだけ平易な言葉を選んで」になりますが・・・
(中略)
(ある番組では)あえて「難しい漢語、専門用語」を使うことをする場合があります。
「重々しく伝えたい」ということに加え、「難しい漢語、専門用語を、自分は理解できる」という、視聴者のプライドをくすぐる狙いもあります。

ほっほー、おもしろい!そういうこともあるんですね。

これも「言葉を道具ととらえて仕事に合わせて選ぶ」いい例です。「内容が分かれば表現はどうでもいい」というのではなく、「この人たちに見てもらって、こういう反応を引き起こしたい」と、具体的な目的があって、それを達成するためのツールとして言葉を慎重に選んで正しく使っているんですね。

翻訳会社を営むものとして、私はそのテレビ関係の人がおっしゃっていることがよく分かります。クライアントさんから「これ翻訳してー」と依頼を頂いたとき、私たちの仕事は上記と同じようにターゲットを特定することから始まります。

・・・などなどです。当然ながら、それによって私たちが訳文に使う言葉が大きく変わってきます。同じ「英語」と思ったら大間違いです。たとえば、アメリカの若い男性向けの商品をPRするために雑誌に載せるキャッチコピーに使う表現と、自社の商品の製造をアメリカの業者に外部委託する際に交わす秘密保持契約書に使う表現は、違います。

その判断━━クライアントが期待する結果・効果を得るためにはどんな言葉がいいかの判断━━が当社の強みだと思います。クライアントさんの目的を共有して、その達成のための最善策を一緒に考えることこそが翻訳会社の使命ではないでしょうか。

 

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