これだから商品名は難しい

投稿日: 2014年12月22日
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ムーミンをテーマにしたドリンクスタンドがあるのって、知ってましたか?全国に6店舗ほどあります。
商品名にムーミンの登場人物に因んだ名前を付けているのですが、翻訳者としてはニョロニョロに関連したグッズが気になります。というのは、そもそも「ニョロニョロ」という名前はムーミンを和訳した際に付けたものであって、 あのニョロニョロというキャラクターは外国で違う名前で呼ばれています。その名前とはズバリHattifattenerです。

「だから何?」と思う方もいるかもしれませんが、そのHattifattenerに含まれるfattenは、「太る」「太らせる」という意味です。まぁ、「Hattifattener seeds」を見て素直に「太らせるたね」、「Hattifattener donuts」を見て「太るドーナッツ」と思う人は少ないでしょうけど、それでも、できるものなら避けたいイメージではあります。IMG_3373それだからかは知りませんが、その店もあえて「ニョロニョロのたね」を「Hattifattener seeds」とは訳さず、日本語をそのままローマ字で表記して「Nyoronyoro no tane」にしています。しかし、それだと外国人のお客さんは、そのメニューの意味がさっぱり分かりません。「Nyoronyoro」も「tane」も立派な日本語ですし・・・。英語も併記されるメニューを制作する時、難しい選択を迫られたのでしょうか?全く意味が分からない「Nyoronyoro no tane」をとるか、意味は通じるけど好ましくないイメージを与える可能性がある「Hattifattener seeds」をとるか・・・・・・う~む、悩むところです!

こういう文化の違いもやっぱり商品のネーミングに影響しますね。フィンランドの人気アニメが和訳される際に付けられた名前が今度メニューを英訳する時に困ったことになるなんて、誰が思うでしょうね。

私たち翻訳が思うのです!
商品名や企業名、刊行物のタイトル、とくに会社のスローガンや社是の英文を作成する時、ひとこと相談してくれたら、言葉が醸すイメージの良し悪し、使える表現・使えない表現・・・等々、様々なアドバイスができます。一種の危機管理と思って、一度聞いてみてはいかがですか?


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